ビタミン

ビタミンDの新しい検査法、ビタミンD2とビタミンD3

高橋 敬一

最近、ビタミンDの検査方法が変わりました。この変更について、説明致します。
ビタミンDは肝臓で25OHDに変換されているのですが、以前は血中の25OHDを測定して、ビタミンDの指標としていました。
今回は、ビタミンD3とビタミンD2の測定が出来る様になったのですが、何が違うのでしょうか。実はビタミンDには、D2~D7が存在しますが、生物活性が高いのはビタミンD2とD3の2種類なのです。
今回の新検査法で、ビタミンD2とビタミンD3が測定できるようになったのですが、実際には、25OHD2と25OHD3を測定しているのです。しかし、ビタミンD2はビタミンD3の1/100(1%)程度なので、今までの25OHDは、新検査法の25OHD3と同じと考えて良いのです。
したがって、皆さんは、ビタミンD3の新しい結果をみても、以前と異なると戸惑う必要はありません。