ビタミン 不妊の原因になる病気

ビタミンDの摂取量は?

高橋 敬一

今後、千葉アンチエイジングのブログでは、細川、小浦、高橋より、様々な情報を皆さんに発信致します。ご参考にして頂ければ幸いです。私が最も出遅れての発信ですが、よろしくお願い致します。
今回は、最近生殖医療でも注目されている、ビタミンDの摂取量のお話です。
高橋ウイメンズクリニックでは、不妊治療の一環として、積極的にビタミンDを測定して、不足している方にはビタミンDのサプリメントをお勧めしています。日本人のビタミンDの血中濃度は20ng/mL以上が正常で、生殖医学での理想的なビタミンDの血中濃度は30ng/mL以上とされています。ビタミンDのサプリメントは、様々な量のサプリメントが販売されていますが、どの程度飲む必要があるかは皆さんも迷うと思います。
実際の医学論文では、どの程度使用されているかいくつかの例をご紹介致しましょう。

①体外受精の成績とビタミンDの関連の論文では、2000単位(50㎍)
②アトピー性皮膚炎の小児へのビタミンDを1000単位、3ヶ月間投与すると症状が改善した
③花粉症の方へ5000単位のビタミンDを投与すると症状が軽減した
④喘息の方に4000単位のビタミンD投与で、症状改善した
⑤厚労省の耐用上限量が50㎍(2000単位)から100㎍(4000単位)に大幅に増加した。(日本人の食事摂取基準2015年度版)

このように、ビタミンDを摂取する必要量は、1000単位(25㎍)レベルで考えて頂く必要があります。
ビタミンD欠乏症の方に、2000単位(50㎍)を使用すると、ビタミンDの血中濃度はほぼ30ng/mLになります。生殖医療でのビタミンDの摂取基準は2000単位(50㎍)で良いと思います。
一方、様々なサプリメントが発売されていますが、1000単位のビタミンDを含まない場合には、ビタミンDの効果を期待でる量ではないと考えるのが良さそうですね。

投稿者:高橋